アカウントエグゼクティブ(AE)とは——日本で急増するSaaS営業の花形ポジション

AE(アカウントエグゼクティブ)の仕事内容・年収・キャリアパスをデータで解説。SaaS企業で求人が急増してる背景と、FSとの違い、AEに向いてる人の特徴を整理する。

ハル

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俺が初めて「アカウントエグゼクティブ」って肩書きを見たとき、正直ピンとこなかった。

フィールドセールスと何が違うの?」って思った人、たぶん多いはず。でも実際にSaaS企業の現場を見てきて、AEって役割が日本の営業を確実に変えてるって断言できる。

AE(アカウントエグゼクティブ)とは何か

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AEは、SaaS企業を中心に広がってる営業ポジション。ひと言で言うと商談のクロージング(受注)に特化した役割だ。

日本のSaaS市場では、Salesforceが広めた「The Model」って分業体制がかなり浸透した。マーケがリードを取ってきて、IS(インサイドセールス)が商談化して、AEが受注する。AEは分業の中でいちばん収益に直結するポジションだ。

富士キメラ総研の調査だと、国内SaaS市場は2028年に約2兆円規模になる見通し。SaaS企業の組織拡大に伴って、AE求人もどんどん増えてる。求人検索エンジンのデータでは「アカウントエグゼクティブ」を含む求人数が過去3年で約2.5倍になった。

従来のフィールドセールスとの違い

AEとフィールドセールス、よく混同されるけど明確な違いがある。

項目AEフィールドセールス(従来型)
担当範囲商談〜クロージング新規開拓〜受注〜フォロー
リード供給元IS・マーケから供給自分で開拓することも多い
KPI受注額・受注件数・パイプライン売上目標全般
組織体制The Model型分業個人完結型が多い
主な業種SaaS・IT全業種

いちばんの違いは業務の集中度。従来のFSは「テレアポから受注後のフォローまで全部ひとりでやる」みたいなケースが珍しくなかった。AEは商談に集中できるから、1件あたりの商談品質をグッと上げられる。

AEの年収——ぶっちゃけいくらもらえるの?

SaaS企業のAEの給料は「ベース給与+インセンティブ」が基本。

  • ジュニアAE(1〜3年目): 400〜600万円
  • ミドルAE(3〜5年目): 600〜800万円
  • シニアAE / エンタープライズAE: 800〜1,200万円

外資系SaaSだと「OTE(On Target Earnings)」って概念がある。目標達成したときの想定年収のこと。OTE 1,000万円なら、ベース600万円+インセンティブ400万円みたいな構造だ。

2023年時点の有価証券報告書で、平均年収が1,000万円を超えるSaaS企業がある。こういう高年収SaaS企業では、AEのトップ層が平均を引き上げてる構造になってる。

AEに求められるスキル

AEで成果を出すためのスキルは、大きく3つ。

1. ディスカバリー(課題発掘)力

顧客の表面的な要望じゃなくて、根っこにある課題を引き出す力。MEDDIC、SPIN、BANTとかフレームワークの実践力が求められる。ざっくり言うと「お客さんが本当に困ってることを見つけ出す力」だ。

2. ストーリーテリング力

プロダクトの機能をつらつら説明するんじゃなくて、「これを入れたら御社のビジネスがこう変わる」って物語として伝える力。意思決定者に「これは投資する価値あるな」って思わせるプレゼンだ。

3. パイプラインマネジメント力

複数の商談を同時に走らせて、受注確度・時期・金額を正確に読む力。CRMの活用がマストで、Salesforceの操作スキルは事実上の必須要件になってる。

ISからAEへのキャリアパス——これがいちばん王道

キャリアの成長と新しい始まりを象徴する風景

AEになる最も一般的なルートは、ISからの昇格だ。

多くのSaaS企業では、ISで1〜2年の実績を積んだあとにAEに昇格する社内キャリアパスが用意されてる。ISの段階で「商談化率」「案件の質」「顧客とのコミュニケーション力」が評価されて、一定基準を超えるとAEへの移行を提案される仕組みだ。

ISからAEに移行するとき、意識すべきポイントは3つ。

  1. 商談同席の機会を増やす: IS時代からAEの商談に同席して、クロージングのプロセスを肌で学ぶ
  2. CRM入力の質を上げる: 商談メモ・顧客情報を正確に記録して、パイプライン管理の基礎を作る
  3. 業界知識を深める: 担当領域の業界課題・競合状況を自分で調べる

他業種の営業からSaaS AEに転職するケースも増えてる。その場合は、まずIS経由でSaaS営業の基礎を身につけてからAEに移行するのが現実的なステップだ。

AEのキャリアの先——マネジメントかスペシャリストか

AEとしてキャリアを積んだ後の選択肢は、主に2つ。

マネジメントルート: セールスマネージャー → セールスディレクター → VP of Sales。チームの売上責任を負って、育成・戦略設計を担う道。

スペシャリストルート: エンタープライズAE → ストラテジックアカウント。大型顧客を専任で担当して、年間数千万〜数億円の案件をクロージングする。個人の受注額が大きいから、マネジメントに進まなくても高年収をキープできる。

最近だと、AE経験を活かしてプロダクトマネージャーや営業企画(Sales Ops)に転向するキャリアも注目されてる。顧客の声を直接知ってるAEは、プロダクト開発や組織設計の場面でめちゃくちゃ価値がある。

AEに向いてる人、向いてない人

成長を象徴する光の差す風景

AEに向いてるのはこんなタイプ。

  • 「受注した瞬間」にいちばんテンションが上がる
  • 複数の商談を同時に回すのが苦にならない
  • 数字のプレッシャーをエネルギーに変えられる
  • お客さんの課題を深掘りする対話が好き

逆に、こんなタイプはAE以外を検討した方がいいかも。

  • 長期的な顧客関係の構築がやりたい → CS向き
  • 組織の仕組みを設計したい → 営業企画・RevOps向き
  • ひとりで黙々やりたい → AEは社内外の調整が多い

AEは日本のSaaS市場の成長とともに、今後さらに求人が増えるポジションだ。「営業経験あるけど、次のステップが見えない」って人にとって、AEは具体的で現実的な選択肢になる。

自分がAEに向いてるかどうか迷ったら、まずはストッパー診断で自分の営業タイプをチェックしてみてほしい。適性がわかれば、次に進むべき方向が見えてくる。


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参考文献・出典

よくある質問

QAE(アカウントエグゼクティブ)とフィールドセールスの違いは何ですか?
AEはThe Model型の分業でクロージングに特化するポジション。FSは新規開拓〜フォローまで幅広く担当することが多い。SaaS企業ではAEという肩書きが一般的。
QAEになるには営業経験が何年必要ですか?
IS(インサイドセールス)で1〜3年の経験を積んでからAEに昇格するルートが主流。未経験からいきなりAEは少ない。
QAEの年収はどのくらいですか?
SaaS企業のAEは500〜800万円が中央値。成果連動のインセンティブが大きく、トップ層は1,000万円超。外資系ではOTE 1,200万円以上も。
QAEからのキャリアパスにはどのようなものがありますか?
営業マネージャー・セールスディレクターが王道。CS・営業企画・PdMへの横展開、エンタープライズAEとしてスペシャリストを極める道もある。

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ハル

ハル

35歳

営業企画マネージャー

テレアポ300件/日の時代から、AI活用で月次戦略を回す立場へ。どん底を知っているから、リアルな話しかしない。